《光と物質のあわい―現れる》 2026 Oil on canvas / mixed media 116.7 × 91.0 cm Selected, Art Olympia 2026
Statement
私は、目に見えるものの奥にある、まだ言葉にならない感覚や気配を描いています。
光、影、名前、記憶、想念、身体の感覚。
それらは形を持たないまま存在し、ときに物質や空間を通して、ふいに姿を現します。
私の制作は、その「現れる」瞬間を捉えようとする試みです。
絵画を基軸に、素材や支持体、空間との関係を変化させながら、二次元と三次元、物質と非物質、見ることと感じることのあいだを探っています。
作品の中に何かを説明するのではなく、鑑賞者の身体や知覚の中で、まだ名前のない何かが立ち上がることを目指しています。
Biography
Mihoは、絵画を基軸に、インスタレーション、写真、映像などを通して制作する現代美術作家。
2005年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業、2007年同大学大学院美術研究科絵画専攻油画領域修了。
目に見えるものだけでは捉えることのできない気配や感覚、記憶、想念を起点に、「見えないものがどのように現れるのか」を探究している。油彩を中心としながら、支持体や素材、光、影、空間そのものへと表現領域を広げ、二次元と三次元、物質と非物質、見ることと身体感覚のあいだに生じる現象を作品として提示する。
2007年より東京を中心に作品発表を開始。同年、内田英治監督の映画『地球でたったふたり』に絵画協力・演技指導として参加。2008年、同作がドイツのNippon Connectionにてニッポン・シネマ賞(観客賞)を受賞し、イギリス・ロンドンのBAFTA Premiere Japan特別上映、ドイツ・ハンブルクでの特別上映にも選出された。
2008年、個展「MOTHER」をフタバ画廊(東京・銀座)にて開催。2009年、「アミューズアートジャム 2009 in 京都」ファイナリストとして京都文化博物館にて作品を発表。
2010年、ジョージア・オキーフ研究のため渡米。同年より素材と支持体の関係を再考し、独自の吸収性下地を用いた絵画制作へと展開する。2010–2012年、「零のゼロ」埼玉県立近代美術館に参加。
2016年より日本各地の聖地を訪ね、土地、信仰、目に見えないものの存在への関心を深める。2017年、「アートフェア札幌」出展。2018年、「アクリルガッシュビエンナーレ 2018」佳作。2019年、ターナーギャラリーにて受賞作品を展示。2018–2019年、《天磐座(あまのいわくら)》シリーズを札幌市資料館にて3回にわたり発表。
2020年、個展「画家の想念《ゴッホ》」をGallery b. tokyo(東京・銀座)にて開催。同年以降、絵画から空間へと表現を広げ、《輪廻》《地球が描く》《名前の肖像》など、光、影、名前、記憶、想念といった形を持たないものを扱う作品を展開。2020–2022年、《輪廻》プロジェクトを東京・北海道の個人宅で展開した。
現在、東京を拠点に活動。
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